三月(弥生)になりました。

 早いもので、三月も半月が過ぎました。
雪深い岡沢の郷も、少しずつ春が近づいてきている気がします。
ふきのとうを残雪の川の土手で見つけました。
この時期になると思い出す百人一種の句があります。

「君がため春の野に出でて若菜摘む 我が衣手に雪は降りつつ」光考天皇
(訳)あなたのために、未だ寒さの残る春の野原に出かけ、食べると長生きができるという春の野草を摘んでいると、着物の袖に雪が降りかかりました。

 この時期は「摘み草天ぷら」として、雪椿の花やふきのとうをお出ししていたことを思い出しました。早く春の香りをお届けしたいものです。


 近況報告です。
おかげさまで、術後2ヶ月漸く過ぎ右手の腫れも引いてきました。
主侍医のKドクターからは、「4月になったら蕎麦打ちができるよ。」と元気づけられながら毎週診察を受けています。
 でも、まだ未だ痛く、本当に4月からできるのかなと思いつつ日々リハビリをがんばっています。
 最近、直接私の様子を見に(?)お客様が来られたり、電話での状態確認もたくさん多くなり心配をいただいていることに大変恐縮しそして感謝しております。ありがとうございます。
お客様には、一日もはやく「一郷庵の十割蕎麦」を食べて頂けるよう、日々リハビリを頑張りますのでもう暫くお待ちください。

 今日は晴れたので、女将達と店の前の駐車場確保のための排雪をしました。
27馬力の除雪機を、左手での操作も随分上手になりました。
今年の豪雪には閉口しました。裏の畑には雪の山ができ5月まではありそうです。





 

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