三月(旧暦:弥生)

 三月(旧暦:弥生)になりました。
語源としては三月になると少しずつ春が近づきはじめ、冬の間に縮こまっていた花や木草が一斉に成長する月なので「木草(きくさ)弥(いや)生(お)ひ茂る月」が「弥生(やよい)」と呼ばれるようになったと言われているようです。

今日も快晴で、白雪の妙高山が凛と美しい姿を私達に見せてくれます。
病気をして半年、1月28日から営業再開して無事1ヶ月が過ぎました。
この間、たくさんのお客様から温かい励ましの言葉を頂きながら、体調と相談しながら営業を始めました。おかげさまで1ヶ月の目標をクリア出来安堵しております。
 これからも自分の体の調子を考えながら、一人でも多くのお客様に「一郷庵の蕎麦」をお出し出来るよう頑張ります。

「今月のそば膳」の天ぷらの懐紙の和歌は、女将が万葉集の中から花をテーマに選び、一枚いちまい心を込め大和加奈で書いております。
蕎麦を楽しみ、そして万葉集の和歌もお楽しみください。
「白川の春の 梢の鶯は 花の言葉を
  聞く 心地する」   万葉集より
訳:白川の美しく咲いた桜の梢に鳴く 鶯の声はあたかも桜が語り掛ける言葉を聞くような心地がする。


 

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