五月(旧暦:皐月)になりました。

五月の由来は。田植えをする月であることから「早苗月(さなえつき)」と言っていたものを略したという説があります。また稲を植えることを古語で「さ」と呼び、田植えの月で「さつき」となったと言われています。
漢字「皐」は「神に捧げる稲」の意味があることから「皐月」とも言われています。

 今朝の岡沢の郷から見える妙高山は、残雪の中に雪形の「はねうま」がくっきり見え、まだ水の張らない田んぼを見下ろしています。この連休が終わると田に水が入り、美しい田園に越後富士妙高山が映し出される風景が楽しみです。

 一郷庵の庭では、紫色のライラックや白色の利休梅やエビネランが咲きはじめました。
 今月から晴れた日には、残雪の妙高山や春の花を愛でながら、東屋やテラス席での食事をお楽しみください。

 春の山の恵みをたっぷり使用した山菜を中心とした「摘み草天ぷらとおせいろ」をお勧めします。
 春の山菜のえぐみは疲れた身体を浄化させる効果があります。

※今月の蕎麦膳の天ぷらの懐紙の和歌です。(連休中は要電話予約)
この懐紙は、女将が季節に合わせて一枚いちまい毛筆でかいております。

「うれしとも 思いぞわかぬ ほととぎす
  春聞くことの ならいなければ 山家集より」

訳:夏になってこそ、その初音が待たれる鶯であって、このように春聞くということは慣れていないから、何とも分別のしようがない嬉しさだ。



 

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